データ一括管理機能と高いセキュリティ環境を備えたアルコール検知システムの導入に成功「アルコールチェック:ご安全に!」導入事例

岡山ガス株式会社 様

アルコールチェック義務化対応へ クラウドを活用したアルコールチェックによって、高い利便性とセキュリティを確保

家庭や企業・店舗などへガスを供給する都市ガス事業を展開する岡山ガスでは、日々の業務において、各家庭や企業などへ社用車で出向くことも多い。

そんな中、2022年4月施行の道路交通法改正では、アルコールチェック義務化によってさらなる安全策を迫られることになった。

こうした対策の切り札として導入した両備システムズの「アルコールチェック:ご安全に!」は、法改正に対応するとともに、安全管理者にとって効率的な運用を実現している。

岡山ガス株式会社

  • お客様の「安心で安全な、そして豊かで健康な暮らし」を目指して、家庭や企業・店舗などへガスを供給する都市ガス事業を展開する岡山ガス。近年では、電力・ガスの小売り自由化といったエネルギー業界の変化に対応した事業や、環境に配慮した取り組みも進めている。
  • [設立]1910年1月
  • [所在地]岡山県岡山市中区桜橋二丁目1番1号
  • [URL] https://www.okagas.co.jp/
  • [事業内容]ガスの製造・供給および販売、ガス機器の販売、ガス配管工事

対象製品

アルコールチェック:ご安全に!

「アルコールチェック:ご安全に!」は、アルコール検知器での検査記録を自動的に管理・保管するクラウド型アルコール検査記録システムです。
データは2年間安全に保管し、離れていてもいつでも内容の確認・管理が可能になります。

導入前の課題と効果

  • アルコールチェック義務化対応の
    準備をしたい

    白ナンバーの社用車でも、5台以上の車両を有する場合に適用されるアルコールチェックの義務化に備えたい。

    アルコールチェック義務化にいち早く対応を整備

    法改正に対応するために必要な項目が記録できるので、管理者の管理負荷を軽減しながらアルコールチェック義務化へスムーズな対応を実現。

  • アルコール検査記録システムの
    導入・管理が煩雑

    複数の拠点を持つ企業にとって、システム導入や運用管理が煩雑になりがち。拠点全体で一元的に管理ができる仕組みを構築したい。

    クラウドなので、多拠点の情報を一元管理

    複数の事業所を有する企業において、一元的にデータを閲覧・管理することができる。クラウドによって高いセキュリティを確保。

  • 社員に負担をかけずにアルコールチェックを実施したい

    社用車を使用する社員全員が、忘れずにアルコールチェックを実施でき、負担を感じない仕組みにしたい。

    直行直帰など外出中でのアルコールチェックに対応可能

    アルコール検知器とスマートフォンを連携させて、社内のアルコールチェックと同様にデータを管理できるオプションサービスがある。

課題・経緯

道路交通法改正を目前に控え早急なシステム導入が必要に

 2020年に創業110年を迎えた岡山ガス株式会社。家庭や企業・店舗などへガスを供給する都市ガス事業のほか、近年は、電力・ガスの小売り自由化といったエネルギー業界の変化に対応した事業や、環境に配慮した取り組みも推進している。2022年5月に完成した本社の新社屋は、建築物省エネルギー性能表示評価精度(BELS)の最高ランク及び、消費エネルギーを50%以上削減した建物に認められるZEB Ready(ゼブ レディ)を取得し、注目を集めた。

  そのような地域の安心・安全な暮らしを支えてきた同社だが、日々の業務では、ガス機器設置・点検作業などにおいて、各家庭や企業などへ社用車で出向くことも多い。日頃から安全運転に関する注意喚起を徹底してきたが、2022年4月施行の道路交通法改正によって、さらなる安全策を迫られることになった。従来、運送業など緑ナンバーの車両を所有する企業には、検知器を用いた運転者のアルコールチェックが義務づけられていたが、法改正後は白ナンバーの社用車においても、5台以上の車両を有する場合、これが義務化されることになった。岡山だけでも100台程の車両が稼働している同社では、この法改正を早くから見据え、2021年よりアルコールチェックシステムの導入検討を開始。必要なシステムの検討にあたって、同社総務部 総務グループ・係長の實平 智氏はこう語る。

「日々の業務に支障をきたさず、社員に負担なくチェックをしてもらうためには、どんなシステムが適しているのか。また、記録を1年間保存する義務もあるため、安全に保存できる端末の検討も必要でした」

岡山ガス株式会社 総務部 総務グループ 係長 實平 智 氏

導入の決め手

クラウドサーバに保存した記録簿を一括管理できる利便性が決め手に

 アルコール検知器については、社員一人ひとりに持たせるタイプや、スマートフォンに接続しアプリと連動して使うものなど、いくつかの企業からさまざまな提案があった。「コロナ禍での感染リスクを考えると、検知器を個別に配付できるのはメリットでしたが、その場合かなりの台数が必要ですし、管理の難しさも懸念されました」と實平氏は話す。

 そこで検討したのが、本社・事業所の各所に機器を設置する方法。「日頃よりサーバなど情報システム管理でお世話になっていた両備システムズから提案してもらったのが、据え置きタイプの『アルコールチェック:ご安全に!』でした」。「アルコールチェック:ご安全に!」は、事業所に設置した機器に、息を吐くことでアルコール測定を行うシステム。測定時には運転免許証でログインして本人確認をするため、免許証の不携帯や更新忘れも防止できる。また道交法では、確認実施者・運転者・確認方法〈対面・電話など〉・酒気帯びの有無など、全8項目についてのチェックが定められているが、「アルコールチェック:ご安全に!」では取得したデータから自動的に記録簿の作成・保存も可能。

 「当初はこのデータを総務部のPCなどに保存して管理することも検討していましたが、その場合、日常業務の資料と混在し管理が煩雑になるのでは……という心配がありました。この点についても『アルコールチェック:ご安全に!』では、クラウドサーバ上に保存できるということでしたので、導入を決めました」。管理者が各事業所の情報を一元的に閲覧できる点も大きな決め手になったという。

 2022年4月の法改正にあわせスピーディに導入を決め、設置完了した部署から随時使用を開始。同5月からは本社新社屋への移転作業も並行するなかでの運用スタートとなった。「新社屋では新しい働き方に対応したフリーアドレスを導入しており、出退勤のタイミングもそれぞれ異なりますし、業務によって車両を使用する頻度も異なります。一斉に集まる機会が少ないので、社員が忘れずにアルコールチェックを行い、かつ負担に感じないように、法令に準じて出社・退勤のタイミングでの測定を伝えています」

【アルコールチェック:ご安全に! 利用イメージ】

今後の期待

据え置き型と同様の管理が可能な携帯式の出先利用サービスも検討中

 2022年10月現在、岡山市の旧本社および新本社・第二ビル・倉敷営業所に、全9台を設置。各拠点での運用状況をみながら、オプションシステムの導入も検討していくという。

「稼働車両が4台以下の拠点が他にもありますが、実は検知器でのアルコールチェックは必須ではありません。しかし、全社的な取り組みとしては台数に関わらず続けるべきだと考えており、この3拠点に関しては管理運用やコスト面も鑑みて、『アルコールチェック:ご安全に!』のオプションシステムである携帯式の出先利用サービスへの変更を検討しています」。

これは、持ち歩けるアルコール検知器と専用アプリが連携し、外出先で測定したデータも、据え置き型の機械と同様の管理が可能というシステム。すでに本社などでは据え置き型の機器でクラウドサーバを利用しているため、初期費用はかからずコストが抑えられる。加えて、直行・直帰、出張といったさまざまなケースで利用することができるので、より徹底した管理が叶う。

 「アルコールチェック:ご安全に!」の運用スタートからおよそ半年。「業務に支障をきたさず、社員の負担も少なくアルコールチェックを行いたい」という当初の課題については、「機器の使い方で手間取って行列ができ業務が滞る心配もしていましたが、免許証を置いて息を吹きかけるだけという簡単な操作なので、皆すぐに慣れてくれました。お互いに声を掛け合って混雑を避けるなど社員同士の気遣いもあり、比較的スムーズに運用できているようです」と評価する。加えて、情報を安全に取得・保管するという点では、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC27001の認証を取得している、両備システムズへの信頼感が大きい。「大切な社員の個人情報ですので、情報サービス業務の歴史と実績がある両備システムズなら安心してお任せできます。今後検討している出先利用サービスについても、スムーズに管理運用できることを期待しています」

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