バスロケーションシステムの導入により住民サービスを向上させる交通DXを加速バスロケーションシステム「Bus-Vision」導入事例

吉備中央町 様

地域の公共交通の利便性向上を目指しバスロケーションシステムを導入

吉備中央町では、町民からの通勤・通院や買い物に利用できる町営バス利用の要望を受け、令和3年10月1日より、町内巡回バス(愛称:へそ8バス)の実証運行に乗り出した。併せて、両備システムズが提供するバスロケーションシステム「Bus-Vision」も導入。利用者がPCやスマートフォンから、乗車予定のバスの現在地を地図画面上で参照できるほか、遅延や混雑などの運行状況をリアルタイムで確認できる仕組みを実現している。

吉備中央町 様

  • 岡山県の中央に位置する吉備中央町は、令和4年4月に革新的事業連携型の国家戦略特別区域である「デジタル田園健康特区」に指定されており、デジタル技術を活用した健康・医療などに関する課題解決に重点的に取り組んでいます。同町の総務課行政班では、町内の消防防災をはじめ、選挙、人事給与などに関する事務、そして生活交通対策も所管しており、交通DXや新たな輸送サービスの導入に向けた取り組みも推進しています。

対象製品

バスロケーションシステム「Bus-Vision」

バスロケーションシステム「Bus-Vision」は、バスの運行状況をリアルタイムに確認できるサービスを提供しています。既存の車載器や乗合バス運営システムとの連携により、システム運用における運行管理者や乗務員の負担を軽減することができます。また、公共交通の経路探索などに関するオープンデータ(GTFS)出力にも対応しており、Google Mapsを活用したバス情報の配信も可能です。

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へそ8バスBus-Vision 導入の取り組みと課題

  • 地図上に町内巡回バスの現在地を表示

    「フリー乗降制度」を採用しているため、現在、町内巡回バスがどの地点を走っているのか利用者が分かりやすく確認できるようにしたい。

    PCやスマートフォンで運行情報の把握が可能に

    Webサイトやスマートフォンアプリから町内巡回バスの現在位置が確認可能になった。地図上に表示されるため、分かりやすく利便性も向上した。

  • リアルタイムな運行情報を提供
    スムーズなバス利用の実現

    町内巡回バスの遅延や混雑状況を、利用者がPCやスマートフォンからリアルタイムで参照可能な仕組みを実現したい。

    オープンデータを活用したリアルタイムな情報配信

    公共交通のオープンデータ「GTFS-RT」に対応したBus-Visionにより、混雑状況や遅延といった運行情報をリアルタイムに配信。

  • サイネージの活用によるバス運行情報・乗換情報の表示

    デジタルサイネージを用いた町内巡回バスの運行情報、および他交通事業者の時刻表の表示により、バス利用や乗り換えの円滑化を図りたい。

    Bus-Visionとの連動による多彩な情報提供

    デジタルサイネージとBus-Visionを連携させることで、視認性に優れたバスの運行情報、他交通事業者への乗り換え情報を提供することで、利用者の利便性が向上。

目的・狙い

地域交通網の利便性向上を目指す

平成29年1月、町民を対象に実施したアンケートの結果、既存の民間バス路線は通学・通勤用のダイヤが組まれており、日中や夕方、夜間の通勤・通院、買い物に利用可能な町営バスの潜在的なニーズが高かったことが分かりました。そこで、令和3年10月より、町内巡回バス「へそ8バス」の実証運行を開始しました。へそ8バスは運行経路上であれば利用者がどこからでも乗降できる「フリー乗降制度」を採用していますが、バスがどこを運行しているのかリアルタイムで確認できるような仕組みの実現に向けて、バスロケーションシステムの導入の検討に着手しました。

導入の決め手

使いやすいインターフェースを重視

吉備中央町では、「地図上にバスの位置情報を表示させる」「オープンデータであるGTFS-RTを用いた混雑情報の可視化」、そして、「デジタルサイネージを用いた情報提供」の3点を要件として掲げ、公募型プロポーザル方式により事業者の選定を実施しました。その結果、「Bus-Vision」を採用するに至りました。
Bus-Visionの導入で留意したことは、町民サービスとして使いやすいインターフェースの実現を心がけたことです。その1つとして、地図画面がWebサイトやスマートフォンアプリのトップ画面に表示されるよう、両備システムズにカスタマイズしてもらい、現在どこをバスが走っているのか、利用者がすぐに分かるようにしています。加えて、GTFS-RTデータを活用し、へそ8バスの混雑状況や遅延などの情報をリアルタイムで配信、町民の皆様がより便利にへそ8バスを利用してもらえるような仕組みも実装しました。

吉備中央町
総務課 行政班
石井 宏 様
※所属は2023年8月時点のものです

導入後の効果

運転日報の電子化で業務のDX化も推進

今回、乗務員操作で乗降データを取得できるようにしています。そこで取得されたデータを用いて分析を行うことで、バスの運行経路や運航時刻表の改善、バス停留所の設置場所の再検討に活用できるものとして期待しています。また、Bus-Visionの導入をきっかけに、運転日報の電子化にも取り組み、デジタル技術を活用したペーパーレス化、そして業務効率化も推進していきたいと考えています。

吉備中央町
総務課 行政班
石井 宝準 様
※所属は2023年8月時点のものです

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