• オンプレミスの限界を感じデータセンターを社外へ
  • ホスティングやクラウドでもないハウジングだからこその安心感
  • 災害が少ない“岡山”はディザスタリカバリーでも信頼へ

内山工業株式会社

  • 主な事業内容:自動車用ガスケット、シール材、コルク床材、断熱材、王冠・コルク栓の製造、販売
  • 規模人数:6,869名
  • 担当部署:情報システム部
  • 担当者名:部長 博士(工学) 池本 文典さま
    主査補 野田 崇さま
    主任 境 講一さま
  • URL :http://www.umc-net.co.jp/splash.htm

対象製品

Ryobi-IDC

自然災害が少なく交通の便にも優れた立地条件のよい「岡山」に設置したデータセンターです。最先端のファシリティ、万全のセキュリティを完備し、サーバールームはフレキシブル構造を採用しており、1ラックご利用のお客様からフロア単位でのご利用まで幅広いお客様のニーズにお応えします。

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課題・経緯

120周年を迎える老舗企業

企業概要についてご紹介ください

池本:弊社の創業は1898年で、今年2018年に120周年を迎えました。
創業時は海外のコルク樫が手に入りにくい時代で、国産の「アベマキ」という木をコルクのように使い「密封」をキーワードに、コルク事業として水薬等の液体を封入するコルク栓の製造を行っていました。

この封入するコルクがトヨタ自動車さまの第一号車に採用されたことから、現在でも二人三脚でやってきております。パッキンの役目がコルクからゴムへ移行し、現在は自動車産業のゴム関係だけで売り上げの9割にもなっています。

内山工業単体では、年間500億ほどの売り上げがあります。海外には14拠点を持っており、生産は日本を含め7拠点(アメリカ・中国・ベトナム・ポルトガル・韓国・インド・日本)で行っています。人数規模は内山工業単体で約1,000人、グループ会社を含む全世界では約6,600人の従業員が働いており、この10年で急速に拡大している会社です。

オンプレミスの限界を感じデータセンターを社外へ

コロケーションサービス(データセンター)の導入・利用に至った経緯を教えてください。

池本:弊社は元々会社としてクラウドに頼らないという方針だったため、ずっとオンプレミスでやってきました。しかしながら従業員の増加や拠点の拡大などを経て、サーバ拡張の要請などが増え、自社内設置での運用に限界を感じたところが始まりです。

データセンターとはどういうものか調べていく段階で、弊社の社長が地元を盛り上げようという考えを持っていたことから、地元岡山の企業である両備さんにお声がけをしました。

ハウジングだからこその安心感

ホスティングやクラウドの利用は考えられていましたか?

池本:ホスティングやクラウドサービスに関してですが、自分のものだという意識をしっかりと持つために利用は考えておりませんでした。
クラウドの場合、有事の際に誰が面倒を見るのかがはっきりしないことなどがあります。ハウジングだと我々が見に行くこともできますし、人任せではなく自分たちのものだから大事にするという考えから、ホスティングは考えていませんでした。

導入の決め手

地元“岡山”だからこその強みと安心

地元岡山のデータセンターを選択するメリットとは?

池本:絶対というものは特にありませんが、すぐに駆け付けることができる岡山エリアであることと、何かあった際に即座に対応をお願いできるように地場の企業であることは気にしました。

災害が少ない“岡山”はディザスタリカバリーでも信頼へ

地震や津波対策などは気にされていらっしゃいましたか?

池本:岡山は災害が少ない土地ですので、まったく気にはしていませんでした。
しかしながら、自動車業界はディザスタリカバリーに非常に熱心な業界ですので、災害が少ない岡山だろうと関係なくお客さまからの要請はあります。そういった際にも安心して回答することができます。実際にほとんどの自動車業界の企業はBCPに関するアンケート等を実施していますからね。

IT部門がなく、IT人材もいない会社でも安心してお任せできるかもポイント

他県のデータセンターも検討されていましたか?

池本:関連会社の東洋コルクが基幹系サーバを入れる際に、ベンダーが提案する他県のセンターと比較検討をしていました。
ただ東洋コルクにはIT部門がなく、IT人材もまったくいない中でサーバ管理をするのは怖いので、我々が借りているラックの中に機器を追加搭載する方針で最終決定をしました。

野田:サーバの場所と拠点の距離は離したほうが良いと一般的には言われていますが、他県のセンターだと本社から距離が離れすぎて、機器の搬入・設置を考えた際にどうしても不安がありました。移設の時間や何か障害があったときにも駆け付けやすいということで、より近い岡山のセンターということになりました。

導入後の効果

豪雨被害にも強いデータセンター

データセンターに移設することで実際に得られた効果やコストなどはありますか?

池本:今回の豪雨災害(平成30年7月豪雨)で自社に設置したままの場合、近くの川が氾濫していたら……と考えると恐怖でしたね。
そういった部分ではデータセンターを利用したことで生まれる安心感は全然違いました。実際データセンターには今回の豪雨被害がまったく無かったということも伺っています。
また、東洋コルクが基幹系のサーバの新規導入を考えているときにも非常に提案がしやすかったです。電源回路の増設やラック拡張にもすぐに対応していただいて、社長にもデータセンターについては一度承認も貰っているので説明もしやすかったです。

サーバの管理機能で「音」がなくても安心

データセンター移設後の運用面でなにかありますか。

境:自社に設置しているのと変わらないくらい運用面では困っていませんね。 1つ気になることといえば、データセンターに機器があるのでサーバで問題が起きた時に鳴る「音」が聞こえないことです。
自社にあると誰かしらエラーに気づきますが、肌で感じるものがないというのは気になります。遠隔で操作もできて、自社にあるのと変わらない感覚でいられるがために、不具合に気づけないというのが少し怖いです。

野田:だからこそ最近のサーバには管理機能がついていて、電源ON/OFFもウェブからできるようになっているので、それらと組み合わせて上手に活用していくことが大事になるのかなと思います。

今後の期待

適所の訪問は近場だからの強み

弊社サービスに対するご意見やご感想などはありますか。

境:隣に管理事務所もあるので、入館した際に担当SM(サービスマネージャー)がご挨拶に来てくださったので安心できます。

以前、機器の搬入などでラック前面のブランクパネルを外して作業をしていた際に、ラック付近の温度計の温度が上がったらしく、確認に来てくださいました。
監視カメラもあるので我々がいて作業中だから温度が高くなったと分かるのに、キチンと確認に来てくださっていたので、実際に何かあった時には本当に見に来てくれていることを知り、より安心しました。

池本:データセンター見学にも担当者全員で行かせていただいて、意識づけをすることができたので非常に良かったです。そういったことができるのも近場の強みですね。

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