多要素認証ソリューションARCACLAVIS NEXT (LGWAN-ASPサービス)導入事例

吹田市 様

DX推進に欠かせないLGWAN接続系のセキュリティ強化
約3,200台の多要素認証をLGWAN-ASPサービスで導入

市民とともに「人とつながる、すべての人にやさしいデジタルシティ」を目指して、行政サービスのデジタル化を先駆的に取り組んでいる吹田市。同市はLGWAN接続系での個人情報の取り扱いを考慮してセキュリティ強化に踏み切った。両備システムズがLGWAN-ASPサービスとして提供する多要素認証「ARCACLAVIS NEXT」を利用することで、セキュアな環境を実現し、スムーズな導入で運用負荷を大きく軽減している。

吹田市 様

  • 大阪府北部に位置する吹田市は、多くの鉄道路線が敷設されています。交通の利便性が高く、市内には万博記念公園など緑豊かな公園や緑地があり、住環境のよいまちとして約38万人強の人口は少しずつ増加しています。近年は子育て支援や、住みやすい街づくりに注力しています。

対象製品

ARCACLAVIS NEXT(LGWAN-ASPサービス)

「ARCACLAVIS NEXT」(アルカクラヴィス ネクスト)は、パスワードによる認証に加えて、顔認証やICカード認証、ワンタイムパスワード認証を組み合わせた多要素認証により、確実な本人認証を実現するセキュリティソリューションです。
総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に対応する多要素認証として、これまでオンプレミスで135団体への導入実績があります。LGWAN-ASPサービスとして利用することで、従来のオンプレミスによる多要素認証のシステム構築に比べ、導入やシステムの維持・管理に必要な工数や費用、時間を削減できます。(LGWAN-ASPサービス認定登録番号:A831669)

ARCACLAVIS NEXT(LGWAN-ASPサービス)詳細情報

吹田市様インタビュー

デジタル活用の推進には、セキュリティリスクへの対応が不可欠

大阪府の北部に位置し、近年では人口も増え続けるなど、住みやすい街として人気を集めている吹田市では、「吹田市デジタル政策(バージョン 1.0)」を掲げて行政サービスのデジタル活用を推進しています。行政経営部 デジタル政策室 室長 武井 祐二 氏は、「デジタル政策では、すべての人に対して安心・安全に、より便利な行政サービスを提供し、人材と財産の無駄のないサステナブルな行政を目指しています」と話します。
数年前から同市は、災害などの非常時に市庁舎が被災しても、ネットワーク環境さえあればシステムを利用できる態勢を確保するため、クラウドサービスを前提としたシステム調達を推進しています。
吹田市の庁内ネットワークは三層分離で構築しています。マイナンバー利用事務系、LGWAN接続系、インターネット接続系の3つのうち、LGWAN接続系については、基本的に個人情報は取り扱わないため、これまではID/パスワードによる認証で運用していました。しかし近年、さまざまな行政サービスを電子化する動きから、LGWAN接続系でも個人情報を扱うことが増えていくことを想定し、吹田市ではユーザーのなりすましや不正アクセス防止に向けたセキュリティの強化として多要素認証の導入が必要だという結論に至りました。
行政経営部 デジタル政策室 参事 濱田 周一 氏は、「文書管理システムや財務会計システムの更改とともに業務のデジタル化を進めました。そのなかで、LGWAN接続系でも個人情報を扱うことが想定されるため、マイナンバー系と同様に多要素認証でのセキュリティ強化が必要になりました」と語ります。

吹田市 行政経営部 デジタル政策室
室長
武井 祐二 氏

LGWAN-ASPサービスとして
「ARCACLAVIS NEXT」を採用し運用負荷を軽減

こうした背景から、吹田市が導入に踏み切ったのが「ARCACLAVIS NEXT」です。ARCACLAVIS NEXTは、パスワードによる認証にICカード認証や顔認証、ワンタイムパスワード認証を組み合わせた多要素認証により、確実な本人認証を実現するものです。認証方式については、吹田市では顔認証がよいと考えていました。指紋認証は専用機器の調達と管理が必要になり、ICカード認証は紛失のリスクがあります。ARCACLAVIS NEXTは顔認証を備えていることに加えて、サーバーと通信できなくても一定期間はキャッシュでログインできることや、顔認証の導入時に職員自身が任意のタイミングで利用を開始できる点が評価されました。また、ARCACLAVIS NEXTがオンプレミス環境への構築だけでなく、LGWAN-ASPサービスで提供できることが大きなポイントになりました。LGWAN-ASPサービスであれば、多要素認証のシステムを「所有」せずに「利用」することができるので、導入やシステムの維持・管理に必要な工数や費用、時間を削減できます。

吹田市 行政経営部 デジタル政策室
参事
濱田 周一 氏

ARCACLAVIS NEXT(LGWAN-ASPサービス)

LGWAN接続系のセキュリティを強化
今後はテレワーク環境の整備を目指す

現在約3,800名の職員が使用しているARCACLAVIS NEXTですが、2023年11月から導入プロジェクトを開始し、2024年4月から段階的に稼働しています。導入後は大きな問題なく利用ができているといいます。濱田氏は、「庁内のシステム利用においてセキュリティが強化され、セキュアな環境で業務が進められています」と語ります。また、行政経営部 デジタル政策室 主幹 松井 大祐 氏は「運用開始時に、職員が顔認証の登録を各自で行えたので、管理側の負担も大きく抑えられています」と話します。
今回のARCACLAVIS NEXTの導入について、行政経営部 デジタル政策室 中島 飛雄馬 氏は、「私たちが考えるより前に細やかな提案をしてくれたので、スムーズに検討を進めることができました。LGWAN-ASPサービスとして多要素認証を導入するにあたり、現状のネットワーク回線で問題ないか、詳細な試算と説明がもらえたなど、こちらの要望に対して粘り強く検討を重ねてくれました」と話します。また、松井氏も「多要素認証の展開について、職員数が多いので難しい課題もあったのですが、どうすれば実現できるかを同じ目線で考えてくれました」と両備システムズを評価します。

吹田市 行政経営部 デジタル政策室
主幹
松井 大祐 氏

今後、吹田市が推進しようとしているのが、テレワーク対応の充実です。テレワークが働き方の1つとして社会に定着しつつありますが、自治体の業務が安心・安全に行えるようなセキュリティ対策を整えて拡充することを考えています。
「多要素認証において、テレワークでは多様な利用環境が想定され、顔認証に向かない明るさの場所などもあるかもしれません。テレワークの際は、PCと一緒に必ず持ち歩くスマートフォンを利用した、ワンタイムパスワード認証に切り替えて多要素認証が利用できる機能を活用しようと考えています。テレワークでも安全かつ滞りなく業務ができるように準備を進めています」(濱田氏)
積極的なデジタル活用により、利便性と質の高い行政サービスを提供し、市民生活の質の向上を目指す吹田市。ARCACLAVIS NEXTは業務に欠かせないセキュリティ対策として、今後も吹田市のDXに貢献していきます。

吹田市 行政経営部 デジタル政策室
中島 飛雄馬 氏
※所属部署・役職など、記事内に記載の内容は、2024年9月時点のものです。

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