都営駐車場の駐車場管理システムに「IT-Parking」を導入
スムーズな駐車誘導と安全性の向上を果たす
駐車場管理システム IT-Parking 導入事例

公益財団法人 東京都道路整備保全公社 様

画像認識方式のシステムで、スムーズな誘導と防犯強化を実現

公益財団法人 東京都道路整備保全公社は、指定管理者を務める東京都八重洲駐車場で、カメラを使った駐車場管理システムを導入し、スムーズな駐車誘導や防犯で成果を上げている。2022年、大規模修繕工事に伴い駐車場管理システムを両備システムズの「IT-Parking」にリニューアル。空車表示の切り替えのタイムラグ抑制や、保守性(メンテナビリティ)の向上など多くの効果をもたらした。

公益財団法人 東京都道路整備保全公社 様

  • 公益財団法人 東京都道路整備保全公社は、道路事業、駐車対策事業、自主経営事業を柱として東京都の道路行政を補完する事業を展開する。3つの事業を通じて、安全で快適な道路環境の創出や総合駐車対策の推進をはじめ、東京の再生と都市機能の維持増進、都民生活の向上に貢献している。

対象製品

AI画像解析を活用した駐車場管理ソリューション

「IT-Parking」はIPカメラとAI画像解析を用いて、リアルタイムに満空状況を把握できる駐車場管理システムです。管理室で各車室の状況を把握でき、遠隔管理を実現します。招き灯やブロック誘導板に満空状況を表示し、お客様を空いてる車室へスムーズに誘導。出口の混雑状況も表示可能で、駐車場の利便性を向上します。カメラは一定間隔で車室を撮影するので、防犯対策にも長けています。

IT-Parking 詳細情報

お客様インタビュー

 公益財団法人 東京都道路整備保全公社では、道路事業と駐車対策事業、自主経営事業の3つを柱として事業を推進しています。なかでも駐車対策事業では、駐車場検索サイト「s-park」による駐車場情報の提供をはじめ、路上の違法駐車削減や都市環境負荷の軽減に寄与しています。一方、公益財団法人 東京都道路整備保全公社は東京都内6場の都営駐車場の指定管理者を務め、管理運営を担っており、その1つである東京都八重洲駐車場では、地下1階から地下2階に及ぶ、計265車室の規模を誇ります。

 東京都八重洲駐車場では、管理の一環として駐車場管理システムを導入しています。このシステムでは、1台ごとの駐車スペースとなる車室の空き情報を、カメラを使った画像認識方式で検知して招き灯に表示し、利用者にスムーズな誘導を促す役割を果たしています。カメラを活用することで、車室の状況までも映像で確認できるため、大幅に安全性を向上させることができます。

IT- Parkingの管理画面

 東京都八重洲駐車場では、通路を含むすべての車室をカメラで捉え、死角をなくしています。接触などの事故発生は、車両の駐車時と出庫時に多発するので、映像で監視できるのは効果的です。また、カメラを使ったシステムは、防犯にも長けています。公益財団法人 東京都道路整保全公社 都営駐車場営業所 都営駐車場担当 主事 神藤氏は「カメラによる駐車場管理システムは、車上荒らしなど犯罪の抑止につながっていると感じています。実際にカメラ方式にしてから犯罪は一度も起きていません」と語ります。公益財団法人 東京都道路整備保全公社 都営駐車場 営業所 都営駐車場担当 主事 田中氏は「東京都八重洲駐車場は、この満空カメラと既存の防犯カメラを併用し運用することで、東京都防犯優良駐車場として認定を維持しています」と付け加えます。

駐車場管理システム「IT-Parking」を導入
空き情報の表示におけるタイムラグを解消

 東京都八重洲駐車場は2020年、耐震性の強化を含めた大規模修繕工事に踏み切りました。2022年8月に新たにオープンし、これに合わせて、駐車場管理システムもリニューアルしています。システムのリニューアルには、入札を経て両備システムズの駐車場管理システム「IT-Parking」を採用し、その規模はカメラ76台、招き灯46台に及びます。
 システムのリニューアルでは、これまでのサービス品質を維持しながら多岐にわたり改善を施しました。利用者の誘導については、空き情報をより視覚的な表示形式にして、各車室に設置したLEDパネルは『満』や『空』という漢字ではなく、パネル全体を緑色や赤色にすることで表すようにしました。また、地下1階と地下2階の入口に設置した誘導パネルでは、エリアごとの満空を文字ではなく、〇や×の記号で表しています。「言語に依存せず直感的な認識が可能となり、よりスムーズな誘導ができるようになりました」と神藤氏は話します。

空き情報を緑色や赤色により視覚的に表している招き灯

 空き情報の表示におけるタイムラグも解消しています。以前は、入口で「空」表示がされていても、実際に車室にたどり着くと満車だったといった事象が起きることもありました。各車室の空き状況は、カメラの映像を画像認識して判別していますが、AI画像認識により、正確で素早い判別が可能になりました。
 画像認識は感度が良すぎても、人を車両と誤検知するなど不都合が生じる可能性もあります。両備システムズのエンジニアが調整を行い、最適な感度に設定しています。

リモート保守による安定したシステム運用
適切な駐車場の管理運営を支援

 カメラの映像や画像についても、精度が向上しています。解像度の向上などカメラ機器自体の性能の向上に加えて、映像のアーカイブでは静止画を5秒に1回の間隔で撮影し、任意のタイミングでの保存が可能です。
 カメラの性能向上は、犯罪などの抑止力の強化や安全性の向上につながっています。また、システムメンテナンスとして両備システムズによるリモート保守が月1回実施され、現場での運営管理をより良くするシステム改善や、安定した運用ができています。
 東京都八重洲駐車場は、駐車場管理システムのリニューアルによって、利用者の利便性を向上させ、防犯性に優れた駐車場として適切に管理運営されています。

エリアごとの空き状況を〇や×で表示された誘導パネル

※所属部署・役職など、記事内に記載の内容は、2023年12月時点のものです。

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